5つのスタジアムツアーを実施し分かったことは、
ファンの為はもちろんなのですがアスリート自身をエキサイティングにさせる演出を大切にしていると感じました。また前回にも書きましたが「アスリートの行動パターンを展示する」という仕掛けが至る所になされていました。つまりまずはアスリートの能力を引き出して、それをファンと繋げるツール(インフラ、メディア、フィールドと客席との距離など)に緻密な計算を駆使していくということです!
今回全てのスタジアムツアーを組んでくれたVanWagner社の事業の1つに、スタジアム建設コンサルがあります。今回は今年2018年4月に出来たばかりでVanWagner社がスタジアムコンサルに携わったメジャーリーグサッカーLAFCの本拠地であるBanc of California Stadiumの仕掛けを紹介します。
まずは外観編です!!
特徴のあるデザインにより非日常を体感させるとともに、スタジアムのシルエット(特徴)を頭に刻み込むことを狙います。その為最初からスタジアムのロゴマークを作ることも逆算されており、命名権を購入した企業にとっても至る所にスタジアムと一体の自社の名前の入ったマークが展開されています!!
スポーツは勝ち負けを競うゲームなので、ファンに自分のチームなんだという意識を根付かせることが非常に大切になります!ヒイキのチームとヒイキの選手がいると熱狂する度合いが全然違いますよね?それはファン間にも仲間意識が芽生え、横の人とハイタッチしたりと熱狂の連鎖が産まれてくるわけです!
そこで海外のスポーツは地域をチーム名に必ず入れて誰もが持ち合わせている地元愛を揺さぶります。そこでLAの特徴あるビル群の街をスタジアム内から見えるような屋根の空きスペースを設けて地元愛をスタジアム自身で形として表現しています。それはそれは絶景でした!!
そしてその空きスペースは外からフィールドが常に覗ける仕掛けになっており、試合が行われていない日でも試合を観に行ってみたいなという衝動にかられるわけです。もちろん「インスタ映え」も良くSNSで行ってみたくなるように追い討ちをかけてきます。
そして外壁には大きな電光掲示板が色々な方向に貼り付けられていて、スタジアムを通るたびに、動画で次節の日程や試合ハイライトやカッコイイ試合の映像が目に飛び込んできて、やはり、まず一度で良いから観に行ってみたいという欲求を刺激するわけです!!
他にも外観だけで色々あるのですが、現場のファンとのファーストコンタクトへの仕掛けと、その意図を紹介させてもらいました!
※建築過程や元のスタジアムの解体映像は以下のURLをご覧ください
0コメント