栄枝慶樹 KEIKI SAKAEDA

株式会社DIAMOND ALLIANS 代表取締役

座席は番号でなく意志のある名前を!

スタジアムの中に入るとフロアレベルごとに階層がハッキリしていて、そのフロアレベルの中にも色々なコンセプトエリア(例えばスイートルームなど)がありワクワクします。

日本だと座席表示は、何番ゲートの何階の何段の何、と全て番号で示す作りが多いと思います。しかし彼らが重要視しているのは、そのシートがどんな階層で、どんな意図や企画があるシートなのかをチケットを取ったり、受け取った段階でしっかりとファンに認識させること!それが「ワクワク」とファン自身の「意識」を上げる重要なポイントになるのだと。

付けられたネーミングもオシャレなのですが、名ばかりではなくネーミングの通りフロアレベル・エリア・座席ごとに、コンセプト通りのそれぞれ違うデザインと設計がなされていました。



まず最初に『フィールドレベル』フロアの意図と創りをご紹介します。

フィールドレベルは選手と全く同じ高さ・目線に入れる特別なVIPエリアです!

全部同じ創りで地下に降りるのではなく、特別な地下に入って行く演出で設計されているため、その階段から特別なエリアへの期待感をあおってます。

まるで自分の基地や洞窟を作ったあの子供の頃の感覚です!!

階段を降りるとゴージャスかつ厳重な雰囲気の受付が待っています。

この受付から真っ直ぐ先に明るく光が射し込んでくる緑いっぱいのフィールドが広がっている!!厳重な受付は良いから早く入りたいという気持ちになります。

中に入ると、真っ直ぐフィールドに向かって左手側が選手ゾーン、右手側がファンゾーンに別れます。入ってすぐ左手に中が見えるガラス張りの選手の記者会見場、次に中が見えないロッカールームがあります。右手側のファンゾーンから真正面に全て見えるのです!

ファンが選手と同じ目線だからと言って選手へのリスペクトやオーラは失わないこと、むしろ選手へのリスペクトとオーラを上手く引き出すような絶妙な距離感と演出がなされています。ゴージャスでVIP感がすごく、選手は目の前ですが警備がいるという緊張しそうなところを、空間をラウンジにして、DJが音楽を流すことで、心の状態をフランクにして、とにかく居心地が良い状態にしています!

そしてフィールドレベルの最大の見せ場!もちろん選手の入退場シーンです!

サッカーは試合前に両チームが並んで子供達と手を繋ぎながら入場するのは、なんとなく分かる方も多いのではと思うのですが、この左手側と右手側に別れたゾーンの間が花道になっているのです!!試合直前にファンは選手に歓声を浴びせて選手と一体になってグランドに気持ちも向かって行くわけです!!

試合が終われば、ハイタッチをしたり、負けても労いで迎え入れ、あのテレビで映る試合後の監督やヒーローの記者会見がガラス張りの部屋で目の前で観れるわけです!

最高の特別感と満足感でいっぱいになれると思います!!

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