栄枝慶樹 KEIKI SAKAEDA

株式会社DIAMOND ALLIANS 代表取締役

オーナー制を逆算するスタジアム

アメリカのプロスポーツ経営は優良なオーナー達=FOUNDER(ファウンダー)を募った独立経営が成されているのがほとんどです。日本では独立経営というよりは、チーム名に親会社が入っていて親会社の宣伝広告費であったり、グループ会社として資金をまかない、企業スポーツのビジネスモデルが発展した形となっています。

ビジネスで成功している複数の優良な個人と法人だけを集めるファンドというシステムを採用することで、優良なビジネスエッセンスを拝借し、チーム経営に留まらずスポーツ産業全体を発展させることを目的にしています。


LAレイカーズのマジックジョンソンがLAドジャースのオーナーの一人になり野球にNBAの面白いエッセンスを落としている!とか、ベッカムがメジャールーグサッカーのオーナーに近々なり、メッシを取りに行く!など話題も面白いですよね!

オーナーとスポンサーを偉いとか地位で計るのではなくて、ビジネスとして当然に最上の敬意を払うこと、そしてオーナーやスポンサーになることをワクワクさせるべきだと考えています。それを形で表す(見える化)のがアメリカ!「FOUNDERS LEVEL(ファウンダーズレベル」と名付けられたオーナーやスポンサー専用のスイートフロアが存在します。

各々スイートルームが用意されており、部屋とバルコニーが併設されているのですが、その仕切りはガラス張りですが、スライド式で取っ払うことも出来ます。部屋にも軽食レベルの食べ物や飲み物が置いてあります。

またファウンダーズレベルは、スイートルームを出ればファウンダーの誰もが使えるラウンジが広がっていて、音楽に包まれながら、好きな飲み物、好きなジャンルの食べ物(和食まで)を選べます。ファウンダーズ同士で、その場で交流することも出来るのです。

ファウンダーズレベルにもクラブラウンジがエリアで違う雰囲気で演出され、そのエリアを提供するPRESENTED BYの企業が付いています。分かりやすく言うと、ディズニーランドで、「ベネツィアサイド」などエリアが別れていて、更に、それぞれのレストランにカレーならハウス食品がPRESENTED BYが入っているスキームが採用されているわけです。

最後に面白かったのが、試合中にファウンダーズレベルのバルコニーがしばしばスクリーンに映し出されます!この試合にも超大物ファウンダーが応援にきていて、オーナーで映画俳優の「ウィルファレル」さんと、こちらはオーナーではなく観戦に来た映画俳優である「ジェラルドバトラー」さんが映し出された時の会場の盛り上がりは凄かったです。著名なオーナー自らが応援に駆けつけ、普段見ない出で立ちにユニフォームを着て熱狂しているシーンが映ることで、「おらがチーム」感が増します!スポーツや音楽は垣根を取っ払うなどと良く言いますが、あの大物俳優と同じコミニティに僕もいるような気になってしまいました笑

さすがエンタメ王国アメリカ、ファウンダーまでマーケティングに使っちゃうんです!!

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